★『保育所等訪問支援』事業を9/1~開始します!

【 お 知 ら せ 】

みなさん、こんにちは 🌞

【児童デイサービス あっぷっぷ】は、2022年(今年)5月1日に児童福祉施設『児童発達支援・放課後等デイサービス』として新規オープンをいたしました。この度、もう1つの事業として『保育所等訪問支援』の指定認可がおりましたので、9月1日よりこちらの事業を開始します。

『保育所等訪問支援』は、訪問先施設からの依頼ではなく、保護者からの依頼に基づく事業となります。これは障害児保育の巡回指導や教育分野における専門家派遣などとは大きく異なる点で、保護者権利保障として提供される事業であることが最大かつ重要なポイントになります。

『保育所等訪問支援』とは・・・

『保育所等訪問支援』は、児童福祉法の定義にもあるように保育所幼稚園認定こども園学校放課後児童クラブなど集団生活を営む施設を訪問し、障害のない子どもとの集団生活への適応のために専門的な支援を行うものです。
集団生活への適応のための専門的な支援とは対象となる子どもを 集団生活に合わせるのではなく子どもの特性等に集団生活の環境や活動の手順等を合わせていくことです。それには、保育所等での環境(他の子どもを含む・集団の環境を含む)そこで行われている教育や活動本人の特性との両方を 適切にアセスメントする ことが求められ、その力が専門性ということになります。

※ 『保育所等訪問支援』は、子育て支援施設や教育現場に入り込んで行う『アウトリーチ型』の発達支援事業です

【支援の内容】

  1. 【 観 察 】‥学校や施設に訪問し、子どもの様子を観察します。困っていることやその原因について分析します
  2. 【直接支援】‥学校や施設にて、子どもの困りごとに対して直接働きかけます
  3. 【間接支援】‥教職員の方に対して、子どもについて情報共有し、対応のご提案をします
  4. 【家庭連携】‥保護者等に対して、支援のご報告をしたり、子どもの成長を共有します

【保育所等訪問支援のメリット】

  1. 保育所など集団場面での支援なので、発達上の課題に気づきやすい
  2. 子ども1人1人に合ったオーダーメイドの専門支援ができる
  3. 通所支援で身につけたことを集団場面でも活かすことができる
  4. 進級・進学の際に実効性のある支援方法を確実に引き継ぐことができる
  5. 訪問先の職員と保護者間の橋渡しができる

【目的】

『保育所等訪問支援』の最大の目的は、『保育所等訪問支援』を通して、保護者と訪問先の距離が縮まり、子どもの成長・発達を共に喜び合えるようになること。また、子どもが安心・安全に過ごせる環境になり、保育や教育の効果を最大限に引き出すことです。

【利用できる時間】

『ニーズに合わせて設定』‥保育所等訪問支援に時間の指定はありません。利用者のニーズの聴き取りを行い、それを踏まえて訪問先のご都合と調整しながら、可能な限りご希望に沿った時間へ訪問支援をいたします

<strong>だるまちゃん</strong>
だるまちゃん

【ニーズの例として‥】

  • 保育園でのお友達との関わり方を見て(支援して)ほしい
  • 小学校の算数の時間を見て(支援して)ほしい
  • 児童発達支援/放課後等デイサービスでできるようになったことを、園/学校でも活かしたい
  • 支援学校か支援学級かで迷っているので、園での様子を見てほしい

【1回の支援時間】

『おおよそ1~2時間程度』‥訪問先の活動の流れに沿って支援を実施しますので、訪問先の予定と調整の上、時間は変動します

【利用頻度】

小樽市内の場合‥『月2~5日程度』

訪問頻度に関する規定はありませんが、国では概ね 2 週間に 1 回程度の訪問支援を想定しています。
実際に集団生活において不適応が生じている場合や緊急性の高い場合などは、月に5日までの利用が可能。

通年的な利用のほか、進級や学期の変わり目、長期休暇後、行事が控えている時期への集中的な利用の需要も高いです。

【利用費用】 ※受給者証の取得が必要です!

受給者証に記載されている上限額となるため、【通所支援】にかかる費用の上限費用と合わせた合計金額での上限額となります

<strong>だるまちゃん</strong>
だるまちゃん

【3~5歳児の場合】

国における幼児教育・保育無償化により、利用料はかかりません(2022年3月現在)

『3~5歳』とは、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間です。

幼稚園については、入園できる時期に合わせて満3歳から無償化されます。

 私事になりますが、幼稚園教諭として勤務していた当時、今のように児童デイサービスなどの福祉施設も少なく、また発達障害についての研修会や講演会、情報などがまだまだ少ない時でした。私が担任として受け持ったクラスにも、当時はグレーゾーンと言われていた子が1/3位はいたのではないかと思います。言うADHD・自閉スペクトラム症・場面緘黙症)】そのため、今まで自分が幼稚園教諭として経験してきた関り方では全く通用せず「どういう対応が適切なのか?」「どういうクラス運営をしたら良いのか?」「どうしたら私に注目して話を聞いてもらえるのか?」など、とても頭を悩ませました。今のように、フリーの先生がいる時代ではなかったので、担任1人(1クラス:25~30人程)で対応することに焦りを感じていたことを今でもハッキリ覚えています。

その時、悩んで悩んで悩んだ末に出した答えがまずは、ありのままを受け入れよう!』『成長の度合いは、子どもそれぞれ!』『全員が少しずつ確実に積み重ね、どの子どもでもわかる優しい保育をしよう!』『今すぐ応えを求めず、成長のゴールは1年後!

→ この4つの思いから、今まで培ってきた自分の経験での対応は一切止め、目の前の子ども達の状態に合わせた保育の仕方に自分が変わることにしました。当時、この保育の仕方に変えることは、物凄く勇気がいる決断だったこと、今でも鮮明に覚えています。でも、不思議とそう心に決めてからは、毎日自分の頭をフル回転させながら子ども達と関わることが楽しく思えるようになりました。このときの経験(のちに音楽療育という言葉を知り、その翌年から社会人履修生で夜間に大学で2年間学ぶ)が、この道に進むきっかけになったと思います。

…が、その反面時々襲ってくる自分に対しての疑心暗鬼と「本当にこれで良いのかな…。本当に大丈夫かな…。」と自分の保育や関わり方に対しての強い不安に駆られ、自分に対して『大丈夫、大丈夫』と全く根拠のない励ましをしていました(この頃に、わらべうたの千葉さんに出逢いました)。もしも、当時、この制度や事業があり、専門家の方からもっと身近に支援や対応方法などのアドバイスをもらえる環境が日常的にあったら、間違いなく私はそれに飛びついていたと思います。1年間、途轍もない不安と戦いながら子ども達と関わってクラス運営をしていたので…。

このような経験から、自分がこの仕事に就いた時には、同じような思いをしている幼稚園・保育園・学校など、子ども達と関わる環境の方達の思いを汲み、子どもも関係者も笑顔で楽しく過ごせるようなお手伝いがしたいと思っていました。

また、保護者との関わりの中で大きなきっかけとなった出来事が…ある時、クラスの子の両親が揃って幼稚園に来たことがありました。子どもの状態を伝えて、どうしたらよいのか困っていることを相談しに来たのに、当時の園長先生は『保護者も子どももわがままであり、園に合わないなら退園しても良い』との認識で、保護者の思いは全く伝わらなかったということがありました。相談を終えて帰って行く両親の姿を見て本当に心が痛み、その後ろ姿は今でも忘れられず鮮明に目に焼き付いています。私の勝手なイメージですが、「幼稚園は子どもにとっても、子育てをしている保護者にとっても、楽しい場所であるはずなのに…」と…。最終的に、この一件がきっかけとなりどんな子どもでも何とか幼稚園の集団で楽しく過ごせるようにしたい!』『保護者も安心して幼稚園に預けられるようなサポートをしたい!と思い、今に至ります。

「子ども側の目線に立ち、保育者側の立場に寄り添い、子どもにとっての適切なサポートをしたい!」

それが私の強い思いであり、そのようなサポートをすることができるのが、この『保育所等訪問支援』の事業であると思っています。子ども達にとっても、その子どもが通う集団の場所にとっても、その時間がより良い環境となるようサポートをさせてください。そういう想いで関わっていきます。

文責:中岡 由喜枝

※引用・参考文献:厚生労働省「保育所等訪問支援の効果的な実施を図るための手引書」

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