あっぷっぷの活動(療育)内容は、あまり難しい言葉を使った説明をしていません。では、『○○療法』と書かれていないからここではしていないのか?・・・あっぷっぷでは、専門用語を知らない人にも容易にわかってもらいたいので、あえて使っていないんです。
子どもにとって音楽は親しみを持ちやすく、非言語表現であることで受け入れられやすいと考えています。また、発達障害のある子ども達にとっても、リズムに合わせて動くこと(例:リトミックなど)に興味を持ったり、音楽を通して良い刺激になることが多いと考えています。
① 音楽療育の中で、他の人との関わり方や協調する必要性などを肌で感じられるような環境を作り、ソーシャルスキルの獲得を促します。例えば『ルールを守る、挨拶をする、他の人の気持ちを考えながら会話をする』などがあります。本来であれば、このソーシャルスキルは人との出会いや関わりの中で無意識に身につけていくことが多いと考えられていますが、発達障害のある子どもの場合、ソーシャルスキルのスムーズな獲得が難しいとされているようです。
② 発声や発語を促すための1つとして、歌や音楽を聞いたり歌ったりすることで発声や発語に繋がっていきます。その選択する歌や音楽をあっぷっぷでは『童謡』ではなくあえて『わらべうた』を取り入れています。『わらべうた』は、『童謡』と違い音域が狭く、子ども達がすぐにマネしたり口ずさむことができ、また心地良くリラックスした気持ちになれるという特徴があります。わらべうたにより、『言葉・音楽・動き・遊び』を一体化することで、同時にそれぞれの発達を促すことに長けているとも考えています。
『わらべうた』の 効 果
わらべうたには歌うだけでなく、動きがあったりルールがあります。
歌や音楽に触れることで、耳からの感覚を刺激したり、体を動かしたり触れ合ったりすることで全体の感覚をさらに刺激することや、ルールを守る社会性も養うことにもなります。「心の教育」として人の声を聞くことや、肌の触れ合いによって心を通わせることを基本と考えています。その中で主にわかりやすい効果としてご紹介します。
- 言葉・数の概念が身に付く
- 運動能力・リズム感を高める
- 社会性・認知機能の発達を促す
- 人との触れ合いを通じて愛着形成ができる
- 自己肯定感を高める
『 わらべうた の 種 類 』
- 数え歌
- 絵描き歌
- 手遊び歌
- ふれあい遊び歌
- てまり歌
- 子守歌
あっぷっぷの活動内容は、『○○療法』と書かれていなくてもいろんな療育が基本になっているんですよ。ここだけの話、あっぷっぷの管理者も『保育音楽療育士』の資格を持っています。そのうち体験談を聞いてみたいですね…。
文責:だるまちゃん
参考文献
- 保育と音楽-乳児の音楽環境としての「わらべうた」の考察- 秋山 治子
- 幼児教育におけるわらべうたの教育的意義 尾身 敦子
- 幼児教育におけるわらべうたの意義と指導法~コダーイ・メソッドに鑑みて~ 室町 さやか
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