この仕事に就いてから、ずーっといつも思っていたことは‥子どもの成長の通過点にある『ことばの問題』。
「ことばの遅れ(発語がない)やことばが心配(発音が不明瞭)…。」と言われると‥。
私も始めは、世間一般的に同じような印象でしたが、パッと思いつくのは《言語聴覚士》‼
『ことば』と聞いたら《言語聴覚士》‼‼
《言語聴覚士》となれば、病院でのリハビリ ‼
⇒「リハビリを受ければ何とかなる ‼」
もしくは・・・。
⇒「児童デイサービスに《言語聴覚士》がいるとこなら、一石二鳥‼
わざわざ、病院受診をしてリハビリを受ける時間を別に取らなくても良い ‼」
そんな風に思ったり、感じていませんか?
私も最初は、みなさんと本当に同じ気持ちでした。
「でも、何か違う気がする‥。本当にそうなのかな?」と疑問に思いながらいた日々。
『何かが違う‼』と思いながら、その何かをうまく言えずにいました。
でも、私の心に引っかかっていた『何か違う‼』の答えが見つかりました。
それが《言語保育セラピスト》です。
この違いに気づいてからは‥「勉強不足だったなぁ‥。」と、心底思います‥苦笑
《言語保育セラピスト》と《言語聴覚士》の違い、わかりますか?
簡単に言うと‥
《言語保育セラピスト》とは、適切な 発 達 支 援 と 関わりをする人
《言語聴覚士》とは、機能回復訓練、トレーニングをする人
子どもの成長を促すために必要なのは、発 達 支 援。
子どもの 発語の遅れ などを 促す のに 必要 なのは‥トレーニングではなく発 達 支 援 と 関 わ り です。
《言語保育セラピスト》は、子どもの言語の発達のつまずきを把握する言語保育 発 達 検 査 を身につけ、その結果をベースにしたことばの促しができる保育を学んだものが持つ資格です。
ことばの遅れ に対して必要なのは、治療ではなく適切な 発 達 支 援 と 関 わ りです。
※ 言語治療の専門家でもあり、多くの発達検査の標準化にも関わってこられた牧野桂一先生の協力のもと、《言語保育セラピスト》という『ことばの専門家』を誕生させました。



『ことばが育つ保育支援』
保育現場で子どものことばのつまずきをチェックし、その結果に基づき最善の保育を工夫するための「牧野・山田式言語保育発達検査」の特徴と実施法を説明。ことばのつまずきに関するQ&Aや遊びの中でのことばの支援も収録。
《言語聴覚士》は、話す、聞く、食べるなどのリハビリテーションを行う専門職です。医師の指示に基づき、言語、聴覚、発声、発音、認知、嚥下などの機能を回復するために、検査・評価を実施し、必要に応じてリハビリテーションを行います。
《言語聴覚士》は、脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など、幅広い対象の支援をします。
《言語聴覚士》は、先天的または後天的な原因のため、ことばによるコミュニケーションに何らかの問題がある方々に、医師の指示のもと、専門的なサービスを提供しています。具体的な業務としては聴力や音声機能、言語機能の検査及び訓練や助言を行うほか、摂食や嚥下障害の問題に専門的に対応しています。
《言語聴覚士》は、音声機能、言語機能または聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者と位置付けられています。
※ 上記は《言語聴覚士》で検索したものです
ようやく答えを見つけ、その答えに辿り着き‥子ども達の『ことばの専門家』として関わることの大切さを学ぶことができました。
ここからは、何となく‥とか、経験上‥とか などの不明瞭な感覚的な物ではなく、検査結果をもとに子ども達により必要な 発 達 支 援 につなげていきたいと思っています。
文責:中岡 由喜枝
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