☆【行事:モルックを体験しよう】

【活動(療育)の様子】

みなさん、こんにちは。
つくしやフキノトウも顔を出し、いよいよ春がやってきましたね 😃
あっぷっぷでは、新しい試みとしてモルックを体験しに行ってきましたよ~ ✨

行事:モルックを体験しよう

今回、小樽市内にモルックを体験できるスペースができたという情報を聞き、春休み期間を利用して行ってきました。モルック場があるウィングベイ小樽JR小樽築港駅に直結している施設。
…ということで、公共交通機関(路線バスと電車)の乗り継ぎにもチャレンジしました 🚏🚌 ➡ 🚊

だるまちゃん
だるまちゃん

どうして公共交通機関を使うの…❓
日常生活の中で、特に北海道は車での移動が多く、公共交通機関を利用する機会は少なくなっています。
子ども達が成長していく過程で、中学校卒業後進路選択は大きな節目の1つです。
自分が行きたい学校等があった時に、バスに乗れないから、電車に乗ったことがないから…という理由で、諦めてしまったり、選択肢を狭めたりすることなく、自信を持って選択してほしい‼
初めてのこと、経験したことのないこと、何が起こるかわからない…という状況は、子ども達はもちろん、大人にとっても見通しがつかず不安も大きいです 💦
あっぷっぷのみんなと一緒に「バスに乗って○○に行った」「電車に乗って○○した」という【体験】「練習すればできるかも」「ちょっと試してみよう」という、あと一歩を踏み出すきっかけなってくれたら…と考えて取り組んでいます。

🕵 初めての場所に行く前に…下見に行こう

子ども達はもちろん職員も初めてだったので、みんなで行く前に下見に出かけました。
通常、下見は職員だけで行うのですが…今回は、当日のリーダー役を任せたいと伝えて、高学年のAさんと一緒に出かけました。
個別療育として実施

👉 ワークシートを使用して、出発前に【何を調べに行くのか】具体的に確認しています。
シートに記入することが目的ではなく【公共交通機関を利用して外出する時にわかっていると良いこと】確認することが目的なので、子どもが記入することもあれば、子どもと話をしながら確認して職員が記入することもあり、状況に合わせて使用しています
(もちろん、ワークシートの内容は、全て事前に職員が調べた状態で実施していますよ~ 🤭)

事前確認をしたら、いよいよ出発~!
当日と同じ公共交通機関を利用して、モルック場へ。
路線バスの乗車は、あっぷっぷの子ども達は何度体験していますが、電車は初めてという子どもが多いので、今回は電車の乗り方等を重点的にチェックしています 🕵

切符の買い方、運賃、改札の通り方、発車時間やホーム(何番線か)の確認…等々、いざ調べてみると確認することもたくさん!
Aさんをモデルに職員が何枚も写真を撮るので、ちょっと照れながらも、駅の電光掲示板を自分で見て、電車の発車時刻や何番線から発車するのかまで、しっかりチェックしてくれました 👍✨

電車に乗って、モルック場に無事到着 👏
当日飛び入りでの体験もできたのですが、初めて会った人達と一緒に参加するのはちょっと気が進まない… 💦ということで、モルックの体験は当日のお楽しみになりました~ 🎵

🚏🚌 みんなでモルック体験に出発~!

事前に約束事を確認して、まずは路線バスに乗って小樽駅へ 🚏🚌
体験を積み重ねてきたことで、子ども達にも余裕がありますね~ 😊

駅に到着し、まずは切符の購入 👛
最初にリーダーのAさんがお手本役として購入するところをみんなで見てから、1人ずつ順番に取り組みます 🎫
わからない時はリーダーが教えてくれることを伝えて、券売機の操作に挑戦!

初挑戦の子ども達が多かったのですが、わからなくてもリーダーに聞けばいいという安心感もあり、一人一人が自分で操作をして購入できました 👏
👉 事前に、教えてあげる時にリーダーがボタンを押すのではなく、みんなが自分でボタンを押せるようにアドバイスをしてほしいと伝えています

👉 わからなくなった時に見て確認できるようにマニュアルも準備しています(視覚支援
 今回はリーダーの活躍であまり出番はありませんでした 😁

リーダーのアドバイスもあり、全員無事に切符を購入 🎫
次は、改札口を通って、電車が止まっているホームに向かいます🚆
👉 事前に改札機のどこに切符を入れるのか、通った後に入れた切符を取ることを大切なポイントとして伝えています

電光掲示板を見て、何番ホームに行くのかの確認は、リーダーにお任せ 👍 みんなを先導しています ✨
エスカレーターに乗ってホームに着いたら、いよいよ電車に乗ります 🚆
👉 北海道の電車は、車内温度を保つためボタン開閉式のドアになっているので、ホーム停車中は、電車のドアが閉まっています。【開】ボタンを押してドアを開けることが1つ目のポイント!
知らないと…「いつまで待っていてもドアが開かない 💦」と困ってしまいますよね。

👉 2つ目のポイントは、大股一歩!
電車とホームの間隔が広くなっている所もあるので、隙間に落ちないように、足元をよく見て隙間を跨ぐように乗り込むことが大切です 👣

だるまちゃん
だるまちゃん

え~そんなに細かいことまで⁉と思うかもしれませんが…
大人から見ると「些細なこと」が、子ども達にとっては「大きな失敗」と感じてしまって、「もう電車には乗りたくない 😖」という気持ちのきっかけになってしまう可能性もあります 💦
細かいところを丁寧に確認しながら、1つ1つ不安を軽減していくことが、次への一歩を踏み出す時の後押しにもなります。療育を通して「できた」に繋がるように、大切にしていることの1つです。

無事に電車に乗って、ホッと一安心 😊
出発時間まで余裕をもって乗ることができたので、窓からの景色や友達との会話を楽しんでいます 🎵
停車中の電車の点検をしている珍しい姿も見ることができましたよ~ 🔍

いよいよモルックを体験 🎵

リーダーの案内で、モルック場にもスムーズに到着~ 👣
指導員の若槻さん
(なんとモルックの日本代表 ✨)にみんなで「よろしくお願いします!」と挨拶をしたら、いよいよモルックの体験が始まります 🎵

まずは、モルックで使用する3種類の道具の説明からスタート。
3つの中の1つが「モルック」という名前のようで…みんなでクイズに挑戦 🤔❓
正解は…手に持って投げる棒のことを「モルック」というそうです!

モルックの投げ方(必ず下から投げる 🙆 上から投げるのは 🙅)
モルッカーリ(投げる位置を示す道具)から前に出ないこと(投げる前も 🙅投げた後も 🙅)
モルックが当たって倒れたスキットルの数や書かれた数字が得点になること
…等々、基本から丁寧に教えていただきました 😊
👉 実物を使ってお手本を見せてくれながら、とってもわかりやすく説明していただいたので、子ども達もすぐに理解することができていましたよ~ ✨

まずは、モルックを投げる練習からスタート!
みんな説明をしっかり覚えていて、
モルッカーリからはみ出さずに下から投げていましたよ~ 👏

練習で投げ方がわかったら、いよいよゲームスタート!
ゲームのやり方は…

① 全員で協力して合計得点をピッタリ「50点」にする
② チームに分かれて対戦(先にチームの合計得点がピッタリ「50点」になった方が勝ち)の2つ!

最初は、対戦ではなく、全員で協力してピッタリ「50点」を目指します 🎵
👉 得点を積み重ねて目標の「50点」が近づいてくると、スキットルをたくさん倒して得点するよりも、ピンポイントでほしい得点のスキットルを
本だけ狙う方がいい等…どのタイミングで、何を狙うのか ❓が対戦方式のゲームになった時にも重要なポイントになります 🤔
みんなで協力して、見事にピッタリ「50点」を出すことができました~ 👏

次は「グー ✊とパー ✋で合った人~♪」で2チームに分かれて、対戦方式でのゲームスタート!
職員もチームメンバーに加わり、真剣勝負 💪
得点ボードの操作も、各チームで行います
👉 ゲームが始まる前には、勝っても負けても「まあいいか」の約束を確認していますよ~ 😊

約束を確認していても…負けたり倒せなかったりするとやっぱり悔しい 😫
上手くなりたい、得点を取りたいという向上心を持っているからこそ悔しい気持ちにもなりますよね

気分転換に…休憩タイム~ 🥤🍬
水分補給をしたり、一口サイズのグミを食べたり、場所を移動したりしながら、心身の状態を整えます
👉 どうしても気持ちが落ち着かない時は…秘密兵器(イヤーマフ)等のサポートアイテムも活用しています

だるまちゃん
だるまちゃん

真剣勝負の時間から、フッと一息つける時間に変わる(環境が変わる)ことで…
・クールダウン:ハラハラ、ドキドキ、イライラ…等、昂っている気持ちが落ち着く
・切り換えのタイミング:ゲームが続いている途中での参加が難しい場合に、休憩でゲームが一時中断することで参加のきっかけになる

・ペース配分:水分やエネルギーの補給、疲労の回復等、体の状態を整える
休憩=何もしない時間ではなく、環境を変えることで心身の状態を調整する大切な時間なんですよ~

リフレッシュして、2回目のゲームスタート!
不安や緊張から、1回目はみんなの様子を見ていた子どもも、休憩タイムをきっかけに輪の中に入り、みんなと一緒に参加 👍✨
少しずつゲームのコツをつかんできて、一か八かの高得点を狙ってチャレンジするか、コツコツ得点を積み重ねるか…等々、チーム内で作戦を立てながら楽しんでいましたよ 😄
ピンポイントで高得点の1本を倒したときには、チーム関係なく「おぉ~っ‼」と盛り上がりました ✨
最後は、再び全員でピッタリ「50点」を出すことができました♪

帰る時間になると「まだやりたい」「今日ここに泊まろうかな」という声も…すっかりモルックの楽しさにハマっていました 😁🎵
名残惜しいけれども、みんなで格好よく「ありがとうございました」と挨拶をして、バス停へ 👣
「楽しかった」「またモルックやりたい」「もう1人で電車に乗れる」等、今回の体験について笑顔で話しながら、バスに乗ってあっぷっぷに戻っています 🚏🚌

だるまちゃん
だるまちゃん

今回、リーダーを担当したAさん。
バスや電車等の乗り物が大好きで、日常生活の中で公共交通機関を利用して外出する体験を積み重ねていました。バスや電車の路線等にもとっても詳しいんですよ ✨
是非、Aさんの【強み】を活動の中で発揮してほしいと思い、リーダー役を担当してもらいました。

大人から認められたり褒められたりする体験は大切で、自己肯定感に繋がります
また、小学校高学年になると、大人だけでなく子ども同士で認められたり頼りにされたりする体験もより重要になってきます。
どちらかというと、あっぷっぷの子ども達は、苦手なこと、興味を持てないこと、嫌いなことに注目されてしまいやすく、周囲から認められたり褒められたりする経験が少ないという子どもが多いです 😢

今後も、子ども達の【強み(好きなこと、得意なこと、興味のあること等)】に注目して、活動の中で発揮できる機会を作ることで、周囲(特に子ども達)から認められたり頼りにされたりする体験を積み重ね、自己肯定感に繋がるようにサポートしたいと考えています。

参考:文部科学省HP「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題

モルックをご指導いただいた 指導員の若槻 稜磨さんレタラカムイチェプ代表)をはじめ、地域の皆様、そして、保護者の皆様のご理解とご協力をいただいて、今回のモルック体験を行うことができました。
改めて感謝申し上げます。どうもありがとうございました 💕

今後も、色々な遊びの様子を紹介していきます。ぜひ、ご覧ください ♪

文責:中村 春馨

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