📚「しんせつなともだち」

【 お 知 ら せ 】

雪降る冬にぴったりの、ロングセラーの名作絵本をご紹介させていただきます ⛄

寒く厳しい冬。
雪が降る中、うさぎは食べ物がなくなってしまいました。

そこで食べ物を探しに行くことにしました。

すると、二つのかぶを見つけました。

一つは自分が食べ
もう一つは…こんなに寒いし、きっとロバもお腹を空かせているかもしれないと、ロバのお家へ届けに行きました。


しかし、ロバはお留守。
うさぎはかぶをそっと机の上に置いて帰りました。

ロバが戻ると、かぶを見て不思議に思い、きっとやぎもお腹を空かせているだろうと、やぎのお家へかぶを届けます…。
かぶは、友達を思う気持ちと共に巡り巡って、最後はうさぎの元へ戻ってくるのです…。

静かに、ゆっくりと、繰り返し続く物語。
景色は殺風景で冬の厳しさを感じます ❄️

動物達の家の中は素朴でシンプル
そして、動物達には目立つ表情はありません

そこが、登場人物の心の温かさを際立たせているのかもしれませんね ✨

また、〈繰り返し〉が続く物語に、大人は先が読めてしまいますが、子どもにとってはこれがしっかりと記憶として刻まれ、残ります 😊

情報にあふれ、小刻みに、集中力の伴わない類の物が多い現代。
それも今を生きるためには必要なことなのかもしれませんが、〈繰り返し〉を楽しむ経験、そのための余裕も必要だなぁと感じます。
物語を頭で理解するのではなく、体感していくようなゆとりある時間

それも、子どもにとって大きな意味を持つ、家族との時間なのではないかと思います 💕

これから始まる北海道の長い冬 ❄️
一度と言わず、二度三度、読みたくなる一冊です。

ぜひ、手に取ってみてください 📚

文責:田場 依子

出典

作 / 方 軼羣(ふぁん いーちゅん)  訳 / 君島 久子  画 / 村山 知義
1965年月刊「こどものとも」発行 

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