こんにちは 😊😊😊
ご先祖様に思いを寄せるお盆を前に、こんな一冊をご紹介させていただきます。
タイトルの通り「おじいちゃん」と、「孫娘」の物語です。
二人の少し噛み合わない会話に、くすっと笑ったり、
ケンカする場面では、そんな時もあるあると共感したり、
海水浴、釣り、おままごと…
二人の他愛もないけれど愛おしく楽しい時間の重なり…
そんな日々の様子が短い文章と、繊細な線と独特な配色で描かれています 😌
すると…
いつもおじいちゃんが腰かけていた椅子は空っぽです…。
最後のページには、孫娘が1人駆けています…。
読み聞かせていた、ある子どもは「おじいちゃん病院かな。」と、言います。
きっと数ページ前の体調不良を感じさせる絵から想像したのでしょう。
私は読む度に、身を置いている状況によって「誰を思いながら読み、何を感じるか」が変わります。
きっとそこが、魅力であり、作者からこの物語に込めた贈り物なのかもしれません。
感じ方は自由です。
押し付けなく、自然と、生と老いを感じ、考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
子どもから発せられる素直な言葉を、どうか、肯定してあげてください 😌
次に読む時の、会話の楽しみのために… ✨
ちなみに、作者のジョン・バーニンガムはイギリス出身の作家で、ケイト・グリーナウェイ賞など世界を代表する数々の賞を受賞しています。
大判の絵本が多く、手のひらに乗せるとそこにはスクリーンが広がるようで、独特な線と色使いに引き込まれます。シンプルな言葉ながらに本質を捉え、訴える力強さ。弱い立場からの芯ある目線。ユーモアに富み、くすっと笑わせてくれるどんでん返しがあったり!!
世界中の人々を魅了する作家さんの一人です 😊 今後、他の作品も紹介できたらと思っています ✨
文責:田場 依子
出典
作/ジョン・バーニンガム 訳/谷川俊太郎 ほるぷ出版 1985年初版
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